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K氏邸にて(前編)
そこは、時間と共に変わりゆく穏やかな風景を思いだし、夕暮れの日差しはステンドガラス越しに光と影の陰影を写し、洋室に置かれたアンティークたちを意識させない調和が、とても落ち着いた空間を創り出しているように思いました。
そこは、時間と共に変わりゆく穏やかな風景を思いだし、夕暮れの日差しはステンドガラス越しに光と影の陰影を写し、洋室に置かれたアンティークたちを意識させない調和が、とても落ち着いた空間を創り出しているように思いました。
ステンド窓面から差し込む光が壁に写し出され、机に置かれたガス灯を改造したデスクランプ、ゲスト用の大きなテーブルの隅には小さなアイアイスタンドの上に可愛いかきあげのクランベリーシェードが置かれています。
東面上部の六角形をモチーフにしたデザインのステンドがカラフルな色と共に心を和ませてくれます。
この洋室に降り注ぐ光は、ステンドガラスを通過してやわらかい光と変わり、季節と時間の変化を気付かせてくれ、ここに来客した人々の思い出に残る部屋でもと思えます。
入り口右側の壁に掛けられた時計はドイツ製ユンハウスのバイオリン型、1800年代の物と思われます。
となりの壁には菱形をモチーフにしたステンドガラスがセットされ、西日がほどよく差し込みステンドガラスとデゥエットしているかのようです。
このゲストハウスがどこを見ても素晴らしい空間を創り出していることに驚愕してしまいました。
入り口ドアを開けると最初に迎えられるこの部屋に移れば、もう時が経ち木製で設えたカウウンターとランプの光が映し出すスペースに変わっています。
カウンターの椅子に座り、お酒でも一杯と思ってしまうのは私だけだろうか。そしてゆっくりと人生を、アンティークを語り合いたくなってしまいました。
セットされたヴァセリンシェードのランプの光は写真では、やはり表現できません。
そこに迎えられた人たちだけの特別なご褒美だと思います。
前編終了
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