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その一

ヴァセリンガラス(スモークタイプ)シェード&1920年代鉄製ランプスタンド

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、一般家庭への電気の普及に伴い、ガラス製のシェードをつけたランプスタンドの照明が、爆発的な人気となる中、幻想的な発色で多くの人を魅了したのが「vaseline glass(ヴァセリンガラス、ワセリンガラス)」ドイツではウランガラスとも呼ばれる。ヴァセリンガラスの色が、ヴァセリンクリームの透明な黄緑色に似ていることからこう呼ばれるようになったそうです。電球の形が見えない上品なスモークガラスに6本のストライプが入り、先に向けて一旦つぼみ、先端が広がる花の形は、奥ゆかしくて、品の良さを感じます。19世紀末の貴族の暮らしを想像しながら、アンティークの灯りを現代の暮らしに活かすのは、心豊かで贅沢な時間だと思います。

スタンド部分は1920年頃の作家によるアールヌーボーの鉄製で、植物を写し取ったデザインです。どんぐりの実でしょうか…。足の部分にサインが認められますが、この時代、フランスのアイアンワークは世界一と言われただけあって作家も多く、詳しくは判明しておりません。




サイズは高さ27センチ、横幅25センチ、奥行き28センチです。